新和防災の消防設備コラム消防用設備点検
【教えて】消防設備士ってどんな資格?消防設備士の仕事を詳しく知りたい!
2021年5月17日本記事はこんな方におすすめです
- 消防用設備点検の会社に転職を考えている(未経験だけど)
- 会社から消防設備士の資格取得を厳命されている
- 昇給・昇格のために消防設備士の資格が必要なのだけど
- 自分は消防設備士の仕事に向いている気がするのですが
- 消防設備士の受験資格を知りたい
全国の消防設備士の資格・仕事に興味深々の皆さま、こんにちは。
さて、今回のコラムは、消防設備士について詳しく知りたい!という皆さまの声にお応えして、一般にはあまり馴染みがない(かもしれない)、でも持っていると人生が大きく開ける(かもしれない)消防設備士という専門資格についてお話したいと思います。
それでは早速いきましょう。
消防設備士とは?
消防用設備には消火器や避難はしご、火災報知器といった普段の生活でよく目にする設備から、泡消火設備、ハロゲン化物消火設備、不活性ガス消火設備など、ほとんど目にすることがない設備まで非常にたくさんの種類があります。
万が一の火災から私たちの命を守る消防用設備は、いざという時に正常に稼働しなければ全く意味がありません。そのため、消防用設備は専門資格者による定期点検が消防法によって義務付けられており、この専門資格の一つが「消防設備士」になります。
国内にあるほとんどの建物や施設は消防用設備の設置が法律で義務付けれられています。そのため消防用設備点検・整備・工事の仕事は尽きることがありません。消防設備士の有資格者でなければ消防用設備の点検・整備・工事ができないことからも、消防設備士はこれからも非常に需要の多い資格と言えるでしょう。
消防設備士免状の種類
一口に消防用設備と言っても、火災報知器や漏電火災警報器といった災害発生を知らせる設備、消火器やスプリンクラー、不活性ガス消火設備といった消火のための設備、金属製避難はしごや救助袋といった避難のための設備まで、その機能や特性に応じて非常にたくさんの種類があります。
万が一の火災から私たちの命を守る消防用設備の点検・整備・工事(改修)は、当然ながら高い専門性が求められるため、免状も1種類ではなく甲種6種類・乙種7種類と細かく分類されています。
種類 | 扱える消防用設備 | |
---|---|---|
甲種 | 特類 | 特殊消防用設備等 |
甲種 または 乙種 |
第1類 | 屋内消火栓設備、屋外消火栓設備、スプリンクラー設備、水噴霧消火設備、パッケージ型消火設備、パッケージ型自動消火設備、共同住宅用スプリンクラー設備 |
第2類 | 泡消火設備、パッケージ型消火設備、パッケージ型自動消火設備 | |
第3類 | 不活性ガス消火設備、ハロゲン化物消火設備、粉末消火設備、パッケージ型消火設備、パッケージ型自動消火設備 | |
第4類 | 自動火災報知設備、ガス漏れ火災警報設備、消防機関へ通報する火災報知設備、共同住宅用自動火災報知設備、住戸用自動火災報知設備、特定小規模施設用自動火災報知設備、複合型居住施設用自動火災報知設備 | |
第5類 | 金属製避難はしご、救助袋、緩降機 | |
乙種 | 第6類 | 消火器 |
第7類 | 漏電火災警報器 |
※消防用設備の工事(改修)を行うためには甲種免状が必要
消防設備士の受験資格
前述の通り、消防設備士の資格は甲種6種類・乙種7種類の13種類に分類されており、資格毎に取り扱うことのできる消防用設備も異なるため、できるだけ多くの資格を取得したほうが消防設備士としての活躍の場は広がるでしょう。
なお、消防設備士乙種の資格試験は誰でも受験可能ですが、甲種の資格試験には一定の受験資格が定められています。さらに甲種特類とそれ以外でも受験資格が異なりますので甲種資格取得を目指している方は受験資格を事前によく確認しておきましょう。
種類 | 受験資格 | |
---|---|---|
乙種 | 第1類 | 受験資格なし (誰でも受験可能) |
第2類 | ||
第3類 | ||
第4類 | ||
第5類 | ||
第6類 | ||
第7類 |
種類 | 受験資格 | |
---|---|---|
甲種 | 特類 | 第1類~第3類のいずれか1つ+甲種第4類+甲種第5類 |
第1類 | 実務経験、学歴、特定資格保有など一定の資格が必要 (詳細は消防試験研究センター) |
|
第2類 | ||
第3類 | ||
第4類 | ||
第5類 |
消防設備士の年収
インターネット等で検索すると消防設備士の平均年収は400~500万円と言われていますが、実際は取得した消防設備士資格の種類に応じた資格手当や担当職務に応じた手当などによって年収が大きく変わってくるため一概には言えません。一例として当社の年収例をご紹介します。
新和防災の年収例(各種手当含む)
- 470万円(33歳/入社3年)
- 500万円(30歳/入社6年)
- 560万円(36歳/入社11年)
消防設備士として働く
本コラムを読んでいただいているのは、現在、消防設備士資格をお持ちでない方がほとんどかと思いますが、実際に消防設備士として仕事をするためにはどのような会社を探せばよいのでしょうか。
最も一般的なのは、当社のような消防用設備点検・工事の専門企業です。当社はじめ「消防設備士の資格なし」「業界未経験」でも応募できる会社はたくさんありますので、まずは消防設備士アシスタントとして入社し、現場実務に携わりながら乙種の資格取得、甲種の受験資格獲得を目指してみてはいかがでしょうか。
他にも、マンションやビルの管理会社、電気設備点検・工事も行う総合設備会社などでもタイミングによっては募集していることがあります。これらの会社の求人は欠員募集がほとんどであることから、そもそも経験者採用がほとんどで求人数自体も非常に少ないのが難点ですが、消防用設備以外の業務にも携わるケースもありますので、興味のある方はこまめに求人情報をチェックしてみると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、一般にはあまり馴染みがない(かもしれない)、でも持っていると人生が大きく開ける(かもしれない)消防設備士という専門資格についてまとめてみました。
新和防災では、資格取得支援制度だけでなく資格取得以外の各種手当も充実しており、消防設備士として安心して活躍できる環境を整えています。
当社が求めている人物像は「伸びしろの大きい未経験者の方」です。
消防設備士の仕事にチャレンジしてみたい方、安定した環境で働きたい方からのエントリーを心よりお待ちしています!